ラグビーワールドカップのウルグアイ代表が、10月13日のウェールズ代表との試合に敗れた後に訪れた熊本市内のクラブで酒を飲んで暴れたという報道があり、話題となっています。
店側は従業員が選手から体当たりされて怪我をしたほか、壊された備品などの被害額も400万円を超えると見られています。
ウルグアイ代表への海外メディアの報道は?
英紙「ガーディアン」がこの件について下記のように報じています。
英地元紙「ガーディアン」は「ウルグアイのラグビー選手が日本のナイトクラブでの暴行容疑で警察から事情聴取を受ける」と見出しを打って報じた。
出典:Yahoo! ニュース
記事では、ピッチ外で演じたスポーツマンシップで世界的な英雄となったカナダとの明暗をはっきりと示している。「この暴行容疑は、日本で非の打ち所のない振る舞いを続けている他のチームと対照的となっている。カナダの選手たちは先週末に、強烈な台風の上陸後、開催地のカマイシで清掃活動を手伝い、ソーシャルメディア上で称賛を集めていた」と伝えた。
出典:Yahoo! ニュース
本当にカナダ代表の振る舞いとは対照的なひどい行動で残念です。
他にも、シンガポールの「ザ・ストレーツ・タイムズ 」もこの件についてワールドラグビーが謝罪したという内容を報じています。
被害にあった店へのウルグアイからの謝罪や補償は?
ウルグアイ代表は今月13日に熊本市で試合を行った後、選手を含むおよそ20人のグループが深夜に市内の飲食店を訪れました。
その時に勝手にカウンターの中に入って店の酒を飲んだり、壁に穴をあけたり、ぬいぐるみを引き裂いたり、店の音響機材に酒をかけたりしたということで、被害額は少なくとも400万円を超えるとみられています。
事実であれば本当にありえない行動ですし、日本人ならほぼ間違いなく捕まっていたでしょう。
大会組織委員会は「プライベートな時間とはいえ、代表選手がこのような行為を行ったことは非常に遺憾。チームと店の間に入って、事案の解決に向けて誠意をもって対応していく」とコメントした。
出典:livedoor NEWS
ワールドラグビーはこの件について大会を通じて謝罪を行い、事件の解決に向けて対応することを明らかにしています。
しかしウルグアイ側から謝罪や補償についての正式なコメントはなく、Twitterの公式アカウントでは帰国したチームの写真を投稿しているだけで、このは触れられていない状況です。
被害にあった店側は、防犯カメラの映像などから選手2人を特定し、傷害と器物損壊の疑いで刑事告訴を行うとのことですが、すでにウルグアイ代表は帰国しており、罪に問えるかどうかはわかっていません。
共同通信によれば、帰国前に警察は関わった選手に事情聴取をしたということですが、なぜそのまま帰国させてしまったのでしょうか。
いずれにしても、日本人としては非常に不快でとても納得できる内容ではありません。
飲食店の防犯カメラの映像
ウルグアイのラグビー協会は「ささいなこと」とコメント
同国のラグビー協会は16日、時事通信の取材に対して「全くもってささいな出来事であり、その場で解決した」との認識を示した。
出典:時事ドットコム
協会責任者は「われわれは(事件が)報じられていることに大変驚いている」と強調。「選手は全員帰国しており、日本で彼らに対する告訴はなされていない。協会もこれまでのところ正式な苦情は受けていない」と説明した。その上で「もちろん出来事を調べ、関係者に責任があれば規律委員会に諮る」とも述べた。