10月8日、宮城県名取市にある県道と市道が交わる交差点で車同士が衝突する重大な事故が発生しました。
衝突の瞬間を防犯カメラが記録していますが、その衝撃的な映像と交差点の構造に注目が集まっています。
宮城県名取市の”魔の交差点”はなぜ市道側に信号が設置されない?
専門家によりますと、この交差点にはいくつかの問題点があると指摘しています。
出典:テレ朝ニュース
交通ジャーナリスト・浜田拓郎氏:「一時停止しなければいけない市道側の『止まれ』の標識が高いので、乗用車からは見にくい。カーブミラーが付けてあるが、(ドライバーから)確認しにくい。(市道側は)直線道路なのにちゃんと止まらないで徐行しないでそのまま行ってしまう」
警察でも市道側はスピードが出て一時停止の標識を見逃しやすい場所になっていると注意を呼び掛けています。事故の予防策として、専門家は信号のない市道側に赤の点滅信号を設置するのが効果的だと指摘しています。
今回報道された事故が起きる1週間前の10月1日にも、車3台が出合い頭に衝突しており、1人が犠牲になっています。
この交差点では信号が設置されている県道側に対して、市道側は一時停止線があるだけで信号は設置されておらず、道路を走る車のスピードを見ても非常に危険な交差点に見えます。
警察によれば今回の事故は1日と同様、市道側の車が一時停止しなかったことが原因とみられていますが、専門家は一時停止の標識が視認しにくいなど交差点自体に問題があると語っています。
この交差点は以前から“事故が多い場所”として知られていました。
出典:FNN PRIME
近くで働く男性
「だいたい年2、3回くらい、車がひっくり返るくらいの事故があります」
以前から事故が多い場所だったというこの交差点ですが、Twitterユーザーのツイートでは何年も前から信号を付けるべきと市に言っていたという話もあったものの、対応はされていなかったそう。
設置されない理由については報道されておらず、現在のところわかっていません。
しかし今回ニュースで大きく報道され、宮城県と名取市は交差点の構造に問題がなかったか確認するということなので何かしらの対策が取られる可能性もあるかもしれません。
今後同様の事故が起きないよう、県や市が信号を設置するなどの対策を取るべきでしょう。
事故が多発している交差点の場所は?
事故があったのは、名取市高柳の県道交差点です。
出典:FNN PRIME
FNNの報道では、事故が発生した交差点は宮城県名取市高柳とのことです。